当院で心がけていることは、
1,「患者さんのお話を伺って、医師としてどう考え、診断がどうであるか」ということを確実に患者さんに返すこと(特に初診で)
2,お薬以外の、気持ちの持ち方をどうすべきか、休職すべきかどうか、といった部分の治療判断にもしっかり踏み込む
3,休職が必要であるという診断書など、早く出す必要性が高い書類は即日出す
4,患者さんは、分からないことだらけであるので、どんなことでも遠慮なく質問してもらうよう促す
5,上のことを実行していると、何かと時間が後ろ押しになりがちなので、お待たせすることが多いことについて、いつも十分申し訳ない気持ちを持つ
です。
1はとても重要視しています。
診断名は、患者さんには最も関心があることのひとつだと思います。
極力それをお伝えする。
そしてそれを良くするために処方薬を提案していきます。
ただし、初回ではっきりした診断が決まらないことは、実はしばしばあります。
その場合は、疑い診断名をいくつか挙げること、なぜそう考えたかの理由、そこから当座の処方薬を提案する
ということを患者さんに説明すべきだと考えています。
2も、私としてはとても重要なことと考えています。
人間には、本来の良い状態に戻っていこうとする習性があります(自然良能といいます)。
お薬はそれを補助するに過ぎないのではないか、と感じることがあります。
人間に内在する、「良い状態に戻ろう」とする機能は、精神のトラブルの場合は、意識化することが特に大事だと思います。
不調の原因を探り、気持ちの持ち方をアドバイスして参ります。
3は、調子が悪い中、何度もクリニックに足を運んでもらう辛さを考慮して早くお渡しするように心がけています。
診断書と傷病手当金申請書は、ほとんどお受けした日にお出ししています。
4も、面談の最後には、医師が重要と考えることから順番にお伝えしていくのですが、時間が限られているので、患者さんが聞きたいポイントをお話しできないことがあります。
気がかりなことは何でも質問ください。
5は、ほんとうにいつも申し訳ありません…
当院としてお勧めしたいことは、可能ならばぜひ
「複数のクリニックを受診して、よく比べて欲しい」
ということです。
納得感を持って、相性が良いクリニックで改善を図っていっていただきたい。
また、当院は上の方針に沿って、自信を持って診療しておりますが、もし当院に足りない部分があると感じた場合は、ぜひご意見いただきたいと思っております。
よろしくお願いいたします。
院長敬白