注意欠陥多動性障害(ICD-10コード F90)

落ち着きなく、ひとつの課題に取りかかっては完結せずに次へ次へと課題が移ってしまったり、衝動的で向こう見ずであったり、過度に不注意であったりという症状が見られます。

一般的には就学前から症状があり、比較的若年のうちに気づかれることが多いのですが、近年になって、成人後にもこの障害を持つことが明らかになる人も増えてきています。

神経伝達部分において、ノルアドレナリンが過剰であることが原因として考えられています。

そのため、治療薬はノルアドレナリン再取り込み阻害薬である、アトモキセチンなどが用いられます。

アトモキセチンは、狙っている効能よりも比較的早い段階で吐き気、食欲不振、寒気などの副作用が出ることが多いため、根気強く内服していく必要があります。副作用のほうは、飲み慣れて減っていく場合が多いためです。

特に副作用に対して慎重に対応するときには、開始量を本来の40mg(成人の場合)よりも少ない量で開始することも検討します。

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